介護が必要になったとき
親が突然倒れてしまった
救急車
 容態や状況に応じてどう行動するべきか、医療機関はどうやって探すかなど、普段から頭に入れておけば、万が一のときも迅速に行動できます。

 日ごろから患者の健康状態や病歴を把握し、健康管理のアドバイスもしてくれる「かかりつけ医師」を見付けておきましょう。介護保険の認定に必要な主治医意見書を書いてもらうなど、医療と介護をつなぐ役目も果たします。また、自治体の保健・医療担当部署や、医療センター、医師会などに問い合わせて、休日・夜間診療所か在宅当番医の一覧を作っておくと安心です。

【かかりつけ医師の選び方】
  1. 自宅から近い
    体調に不安を感じたらすぐにかかることができます。

  2. 専門医や大病院とのネットワークがある
    かかけつけ医の専門外の病気になったとき、検査が必要なときに適切な病院を紹介してもらえます。

  3. 休日・夜間に対応してくれる
    急病に対応してくれるのは、とりわけ高齢者にとって重要です。

  4. インフォームド・コンセントがなされている
    患者の話をよく聞き、治療方針などについてきちんと説明してくれる医師を選びましょう。
認知症かもしれない
おじいさん
 認知症は、早期発見が大切です。初期段階で適切な治療を受ければ、症状の進行を遅らせることも可能です。

 記憶が曖昧になったり性格に変化が見られるなど、言動に異変を感じたら、早めに診察を促しましょう。普段から様子の変化に注意し、認知症の代表的な症状を知っておくことも大切です。

【認知症の代表例】
  1. 時間や場所の感覚がなくなり、自宅の近くで道に迷う。
  2. 簡単な計算を間違える、家事などそれまでできていたことができなくなる。
  3. 今まで好きだったことに関心がなくなる、身だしなみに構わなくなる。
  4. 同じことを何度も言ったりたずねる。
  5. 物の名前が出てこなくなる。
  6. 大事な物をなくしたり、置き忘れる。
  7. それまでと性格が変わる、怒りっぽくなる。

誰に相談すればいいのかな
相談
 体が不自由になったり、認知症と診断されるなどで親の介護を覚悟したとき、家族だけで抱え込まないことが大切です。介護保険サービスを適切に使うためにも、地域の相談窓口を活用しましょう。また、入院なのか自宅にいるのか、親元が遠隔地など、状況によって相談する場所などが違うことも頭に入れておきましょう。

 全国の市町村に配置されている地域包括支援センター(地域によって名称が異なることもあります)では、介護・医療をはじめ、高齢者の生活全般についての相談窓口となります。保健師、社会福祉士、ケアマネージャーが相談業務に従事し、介護予防の拠点としても機能します。そのほか、地域の保健・医療・福祉機関と連携し、患者の在宅療養の準備を支援する医療ソーシャルワーカーがあります。

【相談先の選び方】
  1. 病院に入院している場合
    病院に医療ソーシャルワーカーがいれば相談する。

  2. 自宅で介護する場合
    市町村の担当課(高齢者福祉課・介護保健課など)、または地域包括支援センターや居宅介護事業所等に相談する。

  3. 離れて暮らしている場合
    介護が必要な家族が暮らしている市町村の担当課(高齢者福祉課・介護保健課など)、地域包括支援センターに相談する。
緊急時に備える
おばあさん
 まさかのときに備え、緊急時用のメモを用意して保険証などと一緒に保管しておきましょう。救急隊員や医師に必要なことが伝わり、すばやく適切な処置につなげることができます。また、保険証や服用中のくすりなど、診察に必要なものをわかりやすい場所にひとまとめにしておくことも習慣にしましょう。

【緊急時用メモの例】
  1. 名前
  2. 生年月日
  3. 血液型
  4. 病歴
  5. 治療中の病気
  6. 服用中の薬
  7. アレルギーの有無
  8. かかりつけ医師の連絡先
  9. 親族などへの緊急連絡先

老化の兆候を逃さない
食事
 老いは年齢とともに着実に進みます。食事の変化、聴力の低下など老化の兆しを見逃さず早めに対策することが、健康な高齢期を長く保つ鍵です。栄養の改善や運動を心がけたり、介護予防のプログラムに参加することは、高齢者の生活の質を高める効果があります。

【代表的な介護予防プログラム】
  1. 転倒・骨折予防
    転倒や骨折につながる筋力や関節の機能低下を予防するため、ストレッチや有酸素運動などの運動を行います。

  2. 筋力トレーニング
    トレーニングマシンを使い、体の筋力や持久力、柔軟性を高めます。足腰の弱ってきた人、活動的な毎日を送りたい人に効果があります。

  3. 栄養教室
    低栄養や偏った食事は、体力が低下する原因になります。老年期の栄養指導や食事のアドバイスを行います。

  4. 咀嚼・嚥下指導
    かむ・飲み込むなどの食べる機能の強化や、口の中を清潔に保つ方法を指導します。
早めの準備を
準備
 高齢者で介護が必要な人の割合は、70代前半では6%程度ですが、70代後半になると10%を越え、80代前半では30%近くに、80代後半では50%以上というように、加齢とともに確実に増加します。遅くても親が70代に入ったら、5年後・10年後を見据えて、介護の心積もりをしておきましょう。

【将来の介護に向けた準備】
  1. 役割分担を考えておく
    特定の人に比重がかからないよう、役割を決めて、家族みんなで協力態勢を整えておきましょう。

  2. 介護保険に関心をもつ
    いざというとき、介護サービスを十分に活用できるよう、日ごろから介護保険に関心を持ちましょう。

  3. 近所・町内会の協力をあおぐ
    町内会や民生委員などが協力し、高齢者を見守る活動に取り組むことも有効です。

  4. 最期を考える
    延命治療や葬儀をどうするか、財産や身じまいの手順など、元気なうちに本人と家族で話し合い、備えておきましょう。

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